街のキオスクとしてデザインする。
NYやパリなど世界の大都市で見かける街中に置かれたキオスク。日本では駅中の単なる売店のイメージしかないが、
世界の大都市ではストリートの真ん中に位置し、街の一部となることで街に賑わいをもたらす存在となっている。
賑わいにかけるオフィス街にそんな風景をつくり出すために、まずはストリートの一部となることが重要と考えた。
『WENT = W entrance』が意図するように6坪という狭小空間だが、入口を2箇所設けて店内を通り抜けられるようにした。
外部の概念を拡張し店内に新たなストリートをつくり、厨房を4面全て外部に対して開放することで、
外部をインテリア領域まで引き込み街の一部となるようにデザインしている。
外壁はアルミのシンプルなBOXとし、店内にはNYの地下鉄で使用されているサブウェイセラミックを採用することで、
記憶からも世界の都市のキオスクを想起するようにした。また店内は十分な仕上げを施さず未完成のまま終わらせることで空間の余白を残し、
増え続ける商品にフレキシブルに対応しオーナーと共に成長し続ける店となることを目指した。